SAS 睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の診療では、我々が診療いたします

広畑センチュリー病院院長/医師

水谷 尚雄

資格・専門医

  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
  • 肺がんCT検診認定医師
  • 日本禁煙学会禁煙サポーター
  • 呼吸器外科専門医
  • 外科専門医・指導医

ご家族から「いびきがすごい」「寝ているときに息が止まっている」と指摘されたり、夜間に寝たはずなのに「日中の眠気がすごい」「頭がスッキリとしない」と感じられている方は、睡眠時無呼吸症候群にかかっているかもしれません。「この程度の症状なら治療しなくても…」とお考えになるかもしれませんが、実はこの病気は脳や心臓の疾患を引き起こす可能性もあるので、それを防ぐためにもまずは検査を受けてみられることをおすすめいたします。
もし検査で睡眠時無呼吸症候群と診断されても、ご安心ください。当院で導入しているCPAP療法を行うことで、眠っている間も機械から気道へと圧のかかった空気が送られ、呼吸が止まってしまうのを防ぐことができます。この治療ははっきりと効果を感じられる患者様が多いので、当院も自信をもっておすすめしている方法となります。

医師

出上 裕之

専門分野

呼吸器内科・禁煙・禁煙相談・睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなり、体内の酸素が不足してしまう疾患のことです。軽度の場合は日中の眠気や倦怠感で済みますが、重度になると心臓に負担をかけてさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。よくいびきをかいているのを指摘される、熟睡ができず日中の眠気が続くなど、心当たりがある方はご相談ください。
当院では、日頃の眠りの状態を調べるために検査入院を行った上で、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合には、CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)を推奨しています。これは、鼻や口に装着したマスクから気道へ空気を送り気道を開存させるもので、多くの方は2、3ヶ月ほどでAHI値が正常化します。

外来担当表

広畑センチュリー病院

診療時間 日/祝
9:00~12:00 水谷 尚雄(※1) 出上 裕之 水谷 尚雄(※1) 水谷 尚雄(※1) 水谷 尚雄 水谷 尚雄(※1) /
昼休み外来
12:00~13:00
※要予約
中診
13:00~15:00
※要予約
15:00~18:00 / / / 水谷 尚雄 / 水谷 尚雄(※1) /

休診日 月曜午後、火曜午後、水曜午後・金曜午後・日曜・祝日
※1 水谷 尚雄は、月曜・水曜・木曜・第2土曜の9:00~13:00までの診療となります。

石橋内科

診療時間 日/祝
9:00~12:00 水谷 尚雄(※1) /
15:00~18:00 / / /

休診日 木曜午後・土曜午後・日曜・祝日
※1 水谷 尚雄は、第4土曜のみ診療しています。

睡眠時無呼吸症候群
について

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に呼吸停止状態を繰り返す疾患です。睡眠時に気道が狭くなるために発症しますが、その原因は多岐にわたります。例えば、舌や軟口蓋などの振動によるいびきは、睡眠時無呼吸症候群の兆候の一種です。しかし、睡眠中の症状を自覚すること自体難しく、家族やパートナーからの指摘で発見につながるケースも少なくありません。睡眠時の呼吸停止やいびきなどの症状がある場合は、できるだけ早く医療機関にご相談ください。

こんな症状の方は
ご相談ください

  • 苦しくて目が覚める
  • よくいびきをかく
  • 喉が渇く
  • 薬を服用しているのに血圧が下がらない
  • 夜中にトイレで起きる
  • 症状のことが多いが画像検査で発見される
  • 熟睡感がない
  • 生活習慣病がある

睡眠時無呼吸症候群になる原因

睡眠時無呼吸症候群は、閉塞型と中枢型の2種類に分けることができます。
閉塞型は睡眠中に気道(空気が通る部位)が狭くなって呼吸がしにくくなるもので、このタイプの方が発症数が多いことが知られています。太っている人だけに見られるわけではありませんが、肥満があると脂肪によって気道がふさがりやすいので、発症しやすいことも確かです。
一方の中枢型は神経や脳に何らかの問題があって、呼吸を行うための指令がうまく筋肉に届いていない症例で、こちらの方が少数です。

睡眠時無呼吸症候群を放っておくと引き起こす合併症

睡眠時無呼吸症候群は、呼吸の停止によって酸欠が起こり、その後覚醒するということが繰り返されることでさまざまな合併症を引き起こします。また、以下に記載する疾患と睡眠時無呼吸症候群を併発すると病状が悪化しやすいことも近年解明されてきました。

高血圧

閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)の患者様は、無呼吸状態から呼吸が再開する際に覚醒反応を起こし、交感神経が作用して血圧が上昇します。通常、睡眠時は副交感神経優位の状態ですが、OSAでは交感神経が活性化し、血圧変動が持続します。この過程が繰り返されるなかで、慢性的な高血圧を引き起こすリスクが高まるのです。

脳卒中

脳卒中は高血圧が最大の危険因子であり、健康な人にはまれな疾患です。高血圧は動脈をもろくし、脳内出血や脳梗塞を引き起こすことがあります。睡眠時無呼吸症候群は血圧の急上昇を引き起こすため、脳卒中を併発しやすく、症状が重いほど脳卒中のリスクが高くなるとされています。

認知症

睡眠中の低酸素状態や頻繁な覚醒反応は、認知機能の低下や認知症の発症との関連性が報告されています。認知症による健康面への長期的な影響を考慮し、早期の診断と治療が重要です。