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回復期リハビリテーション病棟で働くスタッフと取り組みのご紹介
こんにちは!理学療法士の石井と小野寺です。
今日は病棟見学会や採用でご質問が多い、回復期のリハビリテーションのことをご紹介いたします。
回復期リハビリテーション病棟とは?
回復期リハビリテーション病棟とは、急性期病棟にて治療を受けた脳血管疾患又は大腿骨頸部骨折等の患者様に対して、ADL(日常生活動作)の向上による寝たきりの防止と社会復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行うための病棟です。私たちの病棟ではたくさんの職種がリハビリテーションチームを形成し、連携しながら患者様の治療と支援、退院のサポートをしています。
意外と多職種が集まっている!リハビリテーションチームについて
私たちのリハビリテーションチームには10を超える職種が集まっています。医師、看護師、介護福祉士、ケアマネジャー、管理栄養士、社会福祉士をはじめ、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に運動療法や物理療法を行う理学療法士。ご飯を食べる、トイレに行く等の日常生活動作が出来るようにリハビリを行い、精神面へのリハビリも行う作業療法士。コミュニケーションや高次脳(認知機能も含む)機能の低下、また摂食嚥下機能低下を患った方に対し評価や訓練を行う言語聴覚士もいます。さらに音楽を聴いたり、歌ったり、演奏したりすることで過去の楽しい記憶がよみがえり、認知症患者に改善の効果が期待できる音楽療法士。動物とのふれあいを通じ、ストレスの緩和や情緒の安定、血圧の安定や自発的な意欲の向上、離床率の向上を促すアニマルセラピスト。お口の健康から患者様をサポートする歯科衛生士など、サブセラピストのサポートも欠かせません。たくさんの職種が連携することで、患者様ひとりひとりのニーズに応え、心身ともに回復していただくことで自宅や社会復帰を支援することを目的に治療しています。
院内疑似通貨と季節を感じられるイベント。回復期リハビリテーション病棟で患者様の楽しみややる気に繋がります
回復期リハビリテーション病棟の取り組みとして、リハビリテーションチームが効果的な治療を提供し、患者様の早期退院を目指す事はもちろんのことですが、それ以外にリハビリ運動会やハワイアンルアウ、クリスマスやバレンタインなど一年を通して様々なイベントを開催しています。
イベントには参加費や小物類の買い物に、日々のリハビリや自主訓練で獲得できる元気(Genki)と呼ばれる院内疑似通貨を使用しています。Genkiを獲得し使用できる喜び、Genkiが溜まっていくことで患者様の日々の頑張りを見える化し、患者様のリハビリに対するモチベーションアップに繋げています。日々の入院生活において、患者様が毎日のリハビリを頑張ることは簡単なことではありません。患者様に少しでも楽しみややる気を持っていただくためにこのような取り組みをはじめました。また、地域に根差した回復期リハビリテーション病棟を目指し、当法人でも行っている訪問看護、訪問リハビリ、訪問介護、通所リハビリ、短時間リハビリ、通所介護部門の方々と情報交換や連携を行うことで、退院後の患者様やご家族様の支援やサポートも行っています。
患者様ひとりひとりにあった手作りの医療
今回は回復期リハビリテーション病棟での取り組みと、そこで働くセラピストの紹介をさせていただきました。今回紹介させていただいた職種以外にも、医療相談員、健康運動指導士や薬剤師などの職種のスタッフが患者様やそのご家族に対して在宅・社会復帰に向けて治療のサポートを行っています。
様々な職種が連携することで多角的に治療と支援を行い、多様な患者様のニーズに沿った治療と退院支援を進めています。当法人のクレド(信条)である、チームアプローチを基に最高の医療技術の提供を行うこと、経営理念である患者様の求める手作りの医療と退院支援を行うことを大切にし、より良いリハビリテーションを行うことを私たちは目指しています。
▼執筆者
広畑センチュリー病院
理学療法士 石井
理学療法士 小寺澤
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