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多職種で深まる学び…院内学会報告!

5月14日、姫路市立図書館広畑分館5階の大ホールにて、院内学会を開催いたしました。今回は、看護師、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、心臓リハビリテーションの各部門から、日々の業務で得られた貴重な研究成果が発表され、活気あふれる院内学会となりました。

患者様の生活再構築と老年期退院支援 ~看護師

看護師からは、「長女の介護不安が強く 自宅退院が困難となった高齢者の他院支援振り返り」の症例研究の発表でした。

患者様とご家族との生活の再構築や、老年期の退院支援について考えさせられる症例でした。

異なる視点が導く共通の目標 ~ 言語聴覚士

言語聴覚士からは、「摂食嚥下障害者に対する食事介助・口腔ケア場面における言語聴覚士と他職種の視点について」のアンケート調査形式の研究発表でした。

言語聴覚士と他職種では、介入の視点が異なるが、共通目標に向かってアプローチすることが重要であると改めて認識しました。

空間認識とリハビリテーションへの応用 ~ 作業療法士

作業療法士からは、「姿勢の変化及びバランス能力がパーソナル・スペースに及ぼす影響」についての実験研究でした。

パーソナル・スペースとは、他者に侵入される深いに感じる個人の空間のことであり、実験結果では、立位姿勢は座位と比較して、その距離は優位に拡大しているという結果であり、興味深い結果でした。

脳卒中リハビリの未来を拓く ~ 理学療法士

理学療法士からは、「脳卒中の予後予測 ~当院での検討~」として、当院回復期リハビリテーションにご入院されていた患者様を予後予測算定式で検証した研究でした。

今回の検証では、FIM対数曲線モデルを用いた脳卒中の予後予測については73%と高い一致率となり、リハビリテーションにおける目標設定だけではなくカンファレンスでの発信材料にもなり得ると考えられ、今後も期待される内容でした。

地域への貢献と健康長寿を目指して ~ 心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションからは、「入院及び外来心リハ患者の転帰 ~6分間歩行距離から考察~」として、当院での取り組みの紹介を含め、今後、通所リハビリや通所介護などの介護施設でも、医療施設同等の心血管リハビリを提供できる体制づくりへと、意気込みが感じられる発表でした。

多様な視点が織りなす、より質の高い医療を目指して

今回の院内学会を通して、それぞれの専門分野からの視点を知ることで、

私たちは、より包括的で質の高い医療を提供できると強く感じました。

活発な質疑応答や意見交換も行われ、日々の業務における課題解決のヒントも多く得られました。

今回の学びを活かし、今後の臨床に貢献するとともに、チーム一丸となって邁進してまいります。