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脳卒中後の手足のつっぱりを和らげる「ボトックス注射」とは?効果とリハビリの流れを解説

脳卒中(脳梗塞・脳出血)の後遺症で、「手指が握り込んだまま開かない」「足首が内側に曲がって歩きにくい」 といった症状にお悩みではありませんか? これは**「痙性(けいせい)」** と呼ばれる筋肉のつっぱりが原因かもしれません。

本記事では、この筋肉のつっぱりを緩和する選択肢の一つである「ボトックス注射」について、その効果や治療の流れ、リハビリとの関係性を詳しく解説します。

1. ボトックス注射の対象となる方

ボトックス治療は、脳卒中(脳梗塞・脳出血)などの後遺症によって筋肉の緊張が強くなりすぎ、日常生活に支障が出ている方が対象です。 具体的には、以下のようなお悩みを持つ方に検討されます。

  • 手の症状: 指を強く握り込んでしまい爪が食い込む、着替えの袖通しが難しい。
  • 足の症状:足先が突っ張って内側に曲がる(内反)、歩行時に引っかかる。
  • その他: 筋肉が固まることによる痛み、介助の困難さ。

2. 期待できる効果

ボトックスは、筋肉を緊張させている神経の働きを一時的に抑える薬です。 注射によって筋肉のつっぱりが緩むことで、以下のようなメリットが期待できます。

  • 手足のつっぱりが緩む:筋肉が柔らかくなり、動かしやすくなります。
  • 日常生活動作(ADL)の改善:着替え、手洗い、装具の脱着などがスムーズになります。
  • リハビリの効率アップ:筋肉が緩んだ状態で訓練を行うことで、より効果的な機能訓練が可能です。
  • 痛みの軽減:突っ張りに伴う筋肉の痛みを和らげます。

ボトックスの効果は通常 3〜4ヶ月間です。 時間の経過とともに効果が薄れるため、継続的な治療が推奨されます。

3. 治療開始までのステップ(施術の流れ)

「どこに相談すればいいの?」という方のために、受診の流れをまとめました。

① 窓口への相談

まずは、相談窓口、または現在の主治医にご相談ください。 「ボトックス注射を検討したい」と伝えていただければスムーズです。

② 医師による診察

症状の程度や全身状態を確認し、ボトックス治療が適応かどうか、どの部位に打つのが最適かを医師とリハビリスタッフが判断します。

③ リハビリスタッフによる身体評価

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)が、関節の動く範囲(ROM)や歩行状態、日常生活の困りごとを詳しく評価します。 これが治療の「目標設定」となります。

④ 施術(注射)

目標とする筋肉に注射を行います。 時間は数十分程度で、基本的には外来で実施します。

4. アフターケアと「リハビリ入院(必要に応じて)」の重要性

注射をして終わりではありません。 筋肉が緩んだ直後に集中してリハビリを行うことで、治療効果を最大限に引き出せます。 必要に応じて、短期間の**「リハビリ入院」** を組み合わせるケースもあります。

まとめ:次の一歩へ進むための助けとして

ボトックス注射は、魔法のように麻痺が治るものではありませんが、「動かしにくさ」を取り除き、リハビリという「次の一歩」へ進むための大きな助けになります。 気になる方は、ぜひ一度お問い合わせください。

お問い合わせ

  • TEL: 080-8300-6657
  • Mail: ic08083006657@icloud.com
  • 担当: 理学療法士 梶 祐真