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姫路の病院で実施する健康無料講座「第3回フラミンゴ講座~塩分量について~」の開催レポート
いつの間にか梅雨も終わりにさしかかり、夏が目の前にやってきました。
2024の夏も昨年に負けないくらい暑くなるそうです。
患者様やご利用者様の体調は勿論のこと、自身の体調にも気つけていきたいものです。
さて、今回は先日広畑センチュリー病院で開催された健康無料講座「フラミンゴ講座」の実施レポートを栄養管理士の高橋がお届けします。
第3回フラミンゴ講座 テーマは塩分量について
塩分の摂り過ぎは、高血圧や動脈硬化など様々な病気につながることは皆さんご存知かと思います。日頃から気をつけたい塩分量ですが、普段の食事で塩分量を徹底されている方は少ないのはないでしょうか?
今回の講座では皆さまがよく飲まれている味噌汁の試飲をしながら、普段の食事の塩分量を見直すことがテーマです。
減塩に取り組まれている、またこれから気にしていきたいという方々がご参加されました。
味噌汁の試飲をしてみよう
男女12名にそれぞれ塩分量の違う3種類の味噌汁の試飲をしていただきました。
・塩分2gのインスタント味噌汁
・塩分1.1gのインスタント味噌汁
・塩分0.8gの手作りの味噌汁(昆布・かつおだし使用)
それぞれの味噌汁の飲み比べを行い、塩分量の多い順に並び替えをしていただきました。
違いがわかりそうな3種類ですが、参加者様からは「手作りの味噌汁が1番塩分が低いとは思わなかった」との声が多くでました。
手作りの味噌汁では昆布とかつお節から出汁をとってつくっています。実際に当院でご利用者様に提供しているお味噌汁です。
手間はかかりますが、出汁をとった味噌汁は塩分が高くなくてもしっかりと満足感を得られる味噌汁ができます。
減塩ポイント
味噌汁の他にも減塩についてのポイントも紹介させていただきました。
塩分が多い食材を減らしていくことの他に、味噌汁の例のように出汁を活用すること、味にアクセントをつけることも一つの方法です。暑い季節になるので、酢や檸檬・柚子の果汁、スパイスなどもおすすめです。
塩分の少ない調味料や減塩商品を活用することもいいでしょう。少しの工夫で減塩ははじめられます。
実はしらない!?塩分表記を理解しよう。
塩分に配慮した食品には似たような表記がたくさんあります。例えば、「塩分控えめ」と「塩味控えめ」は全く異なります。
・「塩分控えめ」「うす味」・・・食品100g(ml)当たり「食塩相当量0.3g未満」のものにできる表記
・「塩味控えめ」「うす塩味」・・・塩分に関係なくできる表記
「塩味控えめ」「うす塩味」などは味覚の表現であり、食塩の含有量を表したものではないので、塩分高めのものでも表記できます。減塩食品を手にとる際は表記に気をつけてみてください。
塩分を控えやすいメニューは?
ここでクイズです。和食の定番である「さばの味噌煮」と「あじの塩焼き」はのどちらの方が塩分量が低いでしょうか?
正解は「あじの塩焼き定食」になります。
味噌は元より塩分量が高い素材であるのに加えて、調理の過程で醤油も使うので、塩分の高い食事です。
皆さんご存じでしたか?
その他にも講座では洋食、中華、和食、間食などの塩分量をクイズ形式でご紹介しました。高い塩分のメニューを避けることも減塩のポイントです。下の3つ、皆さんは分かりますか?
みたらし団子 と アップルパイ
タンメン と 味噌ラーメン
ポテトサラダ と マセドアンサラダ
答えはこのブログの最後に書いているので、答え合わせをしてみてください。
おいしく減塩しよう
今まで慣れてきた味付けからすべてを減塩食に変えることはストレス負荷が大きく、人によっては食欲低下の原因にもつなります。毎日の食事。せっかくであれば楽しんでいただきたいものですよね。
単に味付けを薄くするのではなく、ぜひ次のことを試してみてください。
・一品のみを通常の味付けに近くして、他の副菜を減塩メニューにする
・同じようなメニューでも減塩メニューを選ぶ
・出汁の活用
・味にアクセントをつける
減塩を始めるときは負担にならず、出来ることから少しずつ取り組みましょう。
食事のことで気になることやお困りごとがある時は、お気軽に管理栄養士へお声掛けください。
クイズの正解は 「みたらし団子」「タンメン」「マセドアンサラダ」でした。
執筆者 栄養管理士 高橋