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変形性膝関節症って、どんな病気? ~ご高齢の方にもわかる症状のお話~

こんにちは、センチュリー広畑病院 整形外科です。

今回は、「変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)」という病気について、お話しさせてくださいね。この病気は、特にご高齢の方々に多い、膝の痛みの原因となる病気です。

膝の関節は、太ももの骨とすねの骨が組み合わさってできていて、その骨の表面は「軟骨(なんこつ)」という、クッションの役割をする柔らかい組織で覆われています。この軟骨があるおかげで、膝はスムーズに曲げ伸ばしができ、体重がかかっても衝撃を和らげることができます。

しかし、この軟骨が、年齢を重ねるにつれてだんだんすり減ってきたり、傷んできたりすることがあります。すると、骨と骨が直接ぶつかり合うようになり、炎症が起きたり、骨自体が変形してきたりします。これが「変形性膝関節症」という病気の状態なんです。例えるなら、車のタイヤ(軟骨)がすり減ってしまい、ガタガタと乗り心地が悪くなるようなイメージですね。

どんな症状が出るの?

さて、この「変形性膝関節症」になると、どんな症状が出やすいか、いくつかお話ししますね。

1. 膝の痛み

一番多いのが、膝の痛みです。

  • 初期の痛み:
    • 「朝起きた時や、座っていた後に立ち上がると、膝がこわばって痛む」
    • 「動き出すと少し楽になるけど、またしばらくすると痛む」
    • 「階段を上り下りするときに痛い」
    • 「正座しようとすると痛む」 このように、特に動作の「始まり」や「終わり」に痛みを感じることが多いです。
  • 進行した痛み:
    • 「何もしていなくても、じっとしていても膝が痛む」
    • 「夜中も痛くて眠れないことがある」
    • 「常に膝がズキズキする」 病気が進むと、痛みが一日中続くようになり、日常生活に大きな支障が出てきます。

2. 膝が腫れる、水がたまる

膝の関節に炎症が起きると、膝の周りが腫れたり、水が溜まったりすることがあります。

  • 「膝が熱を持っているみたい」
  • 「膝のお皿の周りがぷよぷよする」
  • 「膝に水が溜まって、パンパンに張っている感じがする」

水が溜まると、膝がさらに動かしにくくなったり、痛みが強くなったりすることもあります。

3. 膝の動きが悪くなる、曲げ伸ばしがしにくい

軟骨がすり減って、骨が変形してくると、膝の関節の動きが悪くなります。

  • 「膝が完全に伸びない、または曲がらない」
  • 「膝を曲げると、引っかかるような感じがする」
  • 「正座ができない」
  • 「膝を動かすと、ゴリゴリ、ギシギシといった音がする」

このような症状は、膝の機能が低下しているサインです。

4. O脚(オーきゃく)になる

変形性膝関節症が進行すると、O脚になることがあります。

  • 「最近、足がOの字に曲がってきた気がする」
  • 「膝と膝の間が、開いてきた」

これは、膝の内側の軟骨が特にすり減ることで、関節のバランスが崩れ、足が外側に曲がってしまうためです。O脚になると、さらに膝の内側に負担がかかりやすくなり、痛みが悪化することもあります。

なぜこんな症状が出るの?

先ほどお話ししたように、変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで起こります。

  • 加齢: 長年膝を使い続けることで、軟骨が自然にすり減っていきます。
  • 肥満: 体重が重いと、膝にかかる負担が大きくなり、軟骨のすり減りを早めてしまいます。
  • 使いすぎ・負担のかけすぎ: スポーツや重労働などで膝を酷使することや、膝に負担のかかる姿勢(正座など)を頻繁に行うことも原因になります。
  • 遺伝や体質: 家族に変形性膝関節症の人がいる場合、なりやすい傾向があると言われています。
  • 過去のケガ: 靭帯損傷や半月板損傷など、過去に膝をケガしたことがある場合も、将来的に変形性膝関節症になるリスクが高まります。

これらのことが原因で、膝の軟骨が傷つき、関節の炎症や骨の変形が起こり、痛みや動きの悪さといった症状につながるんです。

もしかしたら、と思ったら

もし、「私、これ当てはまるかも…」と感じたご高齢の方は、一度、整形外科の先生に診てもらうのが一番です。

放っておくと、痛みがどんどんつらくなって、歩くのが大変になったり、外出が億劫になったりすることもあります。でも、早く見つけて、適切な治療を始めれば、症状を和らげて、また元気に歩けるようになる可能性も十分にありますよ。

当院では、患者様のお話をじっくり伺い、丁寧に診察させていただきます。どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談くださいね。